黒駒勝蔵
地域の歴史を発信する活動として、地域の名士「黒駒勝蔵」の紙芝居づくりに参加しています。
黒駒勝蔵 紙芝居で語り継ぐ
エコモスのある山梨県笛吹市御坂町黒駒地区は、江戸時代末期の甲州博徒の一人とされる黒駒勝蔵の出身地としても知られています。「地元のみなさんに勝蔵のことをもっと知ってもらい、地域のことをもっと好きになって欲しい」。そんな想いから、地域で活動される「甲州語り部の会」のみなさんや、地元の有志の方々と紙芝居を作り、地域の小学校などで披露する活動に参加しています。
勝蔵は1832年、上黒駒村(現笛吹市御坂町上黒駒)に生まれた。賭博をなりわいとし、幕末の甲州博徒として名をはせた勝蔵は、戌辰戦争には官軍として参加し71年に処刑され、次郎長のライバルとしても知られます。次郎長と比べられることが多く、2人を題材にした講話などの影響で悪者のイメージがありますが、実際には忠義を尽くし、弱者の味方だったといいます。紙芝居には、幼少期に収穫したクリを仲間に分け与えたエピソードを盛り込み、仲間思いだった一面を紹介しています。
文章は、勝蔵を研究している山梨県民信用組合の廣瀬正文理事長が担当し、県立博物館元学芸員の高橋修さんが監修。絵は御坂中元校長の宇野五千雄さんが描くなど、紙芝居の制作には大勢の地元の方にご参加いただきました。地元の笛吹市立御坂東小学校で紙芝居を披露した際には、全校児童74名が参加し、熱心に耳を傾けていました。今後もさまざまな場所で活動を続けていきます。